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情報学群の

目標・理念

情報学群長

篠森 敬三

本学群は,前身の工学部情報システム工学科として平成9年(1997年)に発足して以来,「しなやかで人に優しい情報システム」を目指して進んで参りました。そのころから考えますと,情報処理技術やネットワーク技術の発展には目を見張るものがありますし,キーワードとなっている『人に優しい』は,人間そのものへの理解にも向かっています。それらをふまえて,平成21年(2009年)に情報学全般を網羅する情報学群として再編され,現在に至っております。


本学群では,人に優しい情報環境を新たに創造できる人材や,情報を有益に活用できる人材を養成する教育プログラムとして,情報と人間専攻(iHuman),情報とメディア専攻(iMedia),情報通信専攻(CC),およびコンピュータサイエンス専攻(CS)の4つの専攻を提供しています。これら専攻における学習を通じて,情報システムに関連する専門への知識だけではなく,実践的な先端技術を習得することで,情報システムが人間・社会と共生し発展できる社会を目指し,人と情報との関係や情報システムのあるべき姿をよく理解した上で問題発見・問題解決ができる人材を育成します。


さらには,近年の情報学の発展,例えばビッグデータ処理に見られるようなデータサイエンスの興隆と昨今のニューラルネットワーク型AI(人工知能)の進展,またVR(人工現実感)技術やAR(拡張現実感)技術によるコミュニケーションの枠組みの拡大や,脳科学や認知心理学分野での研究成果に基づく人間理解のさらなる深化などは,情報学に新たに大きな可能性を与えています。また,IoTを適用したIoP(農業情報化)など,産業界との関わりも深くなるとともに,社会情勢の急激な変化に伴い,従来にも増して誰もが情報化の恩恵を安心して受けられる環境の提供が急務となっています。これらをふまえつつ,情報学の新たな教育・研究内容を拡充していきます。


情報学群は,大学で一般的な4年間での教育を行う学部にあたります。急速に発展しつつあるICT産業界などにおいて指導的な立場に立って最先端で活躍できる人材を養成するために,大学院工学研究科修士課程・博士後期課程への進学も積極的に勧めています。


情報学群学群長
篠森敬三