符号理論 試験問題(2013年度)

2013年 7月26日


問 1. 最小ハミング距離$ d_{min}$ビットの2元符号について、誤り検出および誤り訂正の能力を 示しなさい。


問 2. ハミング符号で、シンドロームにより1ビット誤りを訂正できる仕組みを説明しなさい。 また、$ (n,k)$巡回組織符号でバースト誤りを検出できる場合について示しなさい。


問 3. $ GF(2)$上の多項式 $ x^3 + x + 1 $が拡大体$ GF(2^3)$の原始多項式になることを説明しなさい。 また、 $ x^3 + x + 1 $を法とする拡大体$ GF(2^3)$の位数と標数を示しなさい。


問 4. 生成多項式を $ G(x) = 1 + x + x^3$とする(7,4)巡回組織符号(巡回ハミング符号)について 次の問に答えなさい。

  (1) 情報ビット[ 1 0 1 1 ] を符号化した符号語を求めなさい。

  (2) 受信語[ 0 1 0 0 0 1 0 ] の誤りの有無を調べ、誤りがある場合には訂正しなさい。


問 5. (7,4)ハミング符号の検査行列$ H$

$\displaystyle H = \left[
\begin{array}{rrrrrrr}
1 & 1 & 0 & 1 & 1 & 0 & 0 \\
1 & 0 & 1 & 1 & 0 & 1 & 0 \\
0 & 1 & 1 & 1 & 0 & 0 & 1
\end{array} \right]
$

であるとき、以下の問に答えなさい。

  (1) 次の情報ビットを符号化しなさい。

   (i) [ 1 0 1 0 ]

   (ii) [ 0 1 1 1 ]

  (2) 次の受信語に対する正しい情報ビットを推定しなさい。

   (I) [ 1 0 0 1 0 0 1 ]

   (II) [ 1 1 0 1 0 1 1 ]