高知工科大学 情報学群
2022年 7月26日
問 1. (12,8)ハミング符号の検査行列、生成行列 がそれぞれ
(1) 誤りのある受信語ベクトル [ 1 1 0 0 1 0 1 0 1 1 1 1 ] に対して、誤り訂正した情報ビットを求めなさい。
(2) 情報ビット [ 1 1 0 1 1 0 0 0 ] を符号化した符号語ベクトルを求めなさい。
問 2. を正整数(自然数)とするとき、2元符号の誤り検出および訂正能力について以下の問いに答えなさい。
(1) 重誤りを検出可能にするためには、符号の最小(ハミング)距離をどのようにすればよいか。
(2) 重誤りを訂正可能にするためには、符号の最小(ハミング)距離をどのようにすればよいか。
問 3. 原始多項式を とする拡大体 の元について、 の根をとして、以下の問いに答えなさい。
(1) べき表現 の元に対する多項式表現を示しなさい。
(2) べき表現 の元に対する多項式表現を示しなさい。
問 4. 8ビットの情報ビットを符号化率がもっとも高くなるように巡回ハミング符号で符号化する場合について、以下の問いに答えなさい。
(1) 次の多項式のうち、生成多項式として適しているものを選びなさい。
(2) (1) で選んだ生成多項式を用いて、情報ビット ( 1 0 1 0 1 0 1 1 ) を巡回ハミング符号化した符号多項式を求めなさい。
(3) (2) で求めた符号語に、誤りパターン ( 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 ) を付加した受信語の誤りを訂正しなさい。
問 5. 12ビットの情報ビットに対して CRC により誤り検出する場合について、以下の問いに答えなさい。
(1) CRC のための巡回符号化に適した生成多項式を1つ選び、その理由を説明しなさい。
(2) (1) で選んだ生成多項式で生成される巡回符号を用いた場合の、5個以下(5重以下)の誤りを検出できる場合について説明しなさい。
(3) (1) で選んだ生成多項式で生成される巡回符号の符号長をとした場合に、この符号により検出される長さビットのバースト誤りの誤り多項式を求めなさい。