DislikeToProgramming

Last-modified: 2011-06-04 (土) 22:43:21

「プログラミングが嫌い」†

どうやら自分の学群では，3年生に上がるまでの過程で，ごく少数のプログラミング好きと大多数のプログラミング嫌いが生産されている，という気がする．

「勉強」としてお仕着せでやらされる限り，どんなことでもそういう比率になるのかも知れない．あるいは，プログラミングが好きになるような人間はそもそも少ない割合でしか存在しないのかも知れない（情報系学群への入学を選択した学生に限っても）．

「好きではない」という人がたくさん居てもよいのだけど，「プログラミングしなくて済む研究室に入りたい」と言う人が一人や二人でなく居る，というのはおかしな状況ではないだろうか? と思う（情報系学群を選択すべきでなかった人がたくさん入学している，ということかも知れないが）．

あるいは，自分たち教員の教え方が悪いのかも知れない．

もしかすると，自分のような「プログラミング好き」がプログラミングを教えるのがよくないのかも知れない．「それが不得意な，苦労して身につけた人が教えた方がよい」という意見に対して最近「確かにそうかも」と思うようになった．「日本人だからといって外国人に日本語を教えるのが上手とは限らない，むしろ苦労して日本語を勉強した外国人が教える方が上手なこともある」．

↑

プログラミングの「楽しさ」?†

「作ったプログラムが動いたからといってあまり『楽しさ』を感じない」という人が増えてきたのかも知れない．そこが楽しくなければ，確かにプログラミングなんか苦しいばかりであるかも知れない．

自分が初めてプログラムというものを見たのはNHK教育の「マイコン入門」(1982年)（講師は森口繁一先生）という番組で，初回で以下のようなBASICプログラムが説明されていた．

10 PRINT "AAAAA"
20 PRINT "BBBBB"
30 PRINT "CCCCC"
40 END

それまでに知っていたのは「コンピュータという機械はプログラムというモノによって動いている（らしい）」ということだけだったのだけれど，このとき初めて「プログラムというのはこんな単純で可読なものなのか！」と知って衝撃を受けた．

という話をある「プログラミングはできるけど嫌い」な人物にしたところ，「いわゆるhello, worldプログラムには何らの感動も得なかった」という．曰く，

初めて使ったコンピュータがすでにウィンドウシステム（WindowsとかMacとか）だった世代にとって，コンピュータイコール GUIやグラフィカルWWWブラウザであって，日常使うことのないコマンドプロンプト上に何やら文字列が表示されたところでそれに何の意味があるのか理解できなかった．

むしろ，感動を覚えたのはHTMLだった（プログラミングより後で習った）．「日常目にしているWWW画面はこのような仕組みで制御されている，自分でそれを制御できる」ということに感動した．

で，その人の提案は「初めて習うプログラムは，JavascriptとかCGIとか，WWWブラウザ画面を制御するものであるべき．それによって『コンピュータを自分で制御した』という感覚が得られる」．

サンプル1名なので，これが妥当な提案なのかどうかはまだわからないけれど，「コンピュータイコール WWWブラウザ」という見方はいいところを突いているような気がする．

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「プログラミングが嫌い」†

プログラミングの「楽しさ」?†

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