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Tips/TeX/小技いろいろ

Last-modified: 2009-02-20 (金) 16:45:49 (3160d)
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数式

本文中の数式の途中で改行する

$ を使って本文中に数式を書いた場合、特に指定がなければ、関係演算子または二項演算子の後ろのみ改行位置の候補となります。例えば下記(a)のような式において、P, と S の間で改行させたいときは、(b)のようにその位置に \allowbreak と書けば、その位置も改行位置候補となります*1。改行を強制するわけではありませんので、ほかにもっとよい改行位置があればそちらが使われます。

(a) $G=(N,V,P,S)$
(b) $G=(N,V,P,\allowbreak S)$

複数行のディスプレイ数式

(a) \[  x +  y = 8 \]
    \[ 2x + 4y = 26 \]
(b) \begin{eqnarray*}
       x +  y &=& 8 \\
      2x + 4y &=& 26
    \end{eqnarray*}

例(a)のようにディスプレイ数式を並べると、数式の間が開き過ぎて不細工になります。eqnarray環境またはeqnarray*環境を使うのが基本です(こちらの解説ページ等を参照)。

そのほか、AMS-LaTeX(\usepackage{amsmath})の機能を使う方法や、plain TeXで定義されている \displaylines を使うという方法もあります。

数式中のハイフン

(a) $\mathcal{L}_{\rm star-free}$
(b) $\mathcal{L}_{\rm star\mathchar`-free}$

17.png

数式中でハイフンを使おうとしても、単純に書くと、例(a)のようにハイフンではなくマイナス記号として扱われてしまいます。ちょっと高度な記法になりますが、例(b)のように\mathcharを使えば、ハイフンを書くことができます。ただし例(b)では、現在のフォントに関わらず(つまり\itなどの有効範囲内でも)数式用ローマンフォントでハイフンが書かれます。現在のフォントを使いたい場合は、例えば \mathchar"712D と書きます。2D(16進数)はハイフンの文字コードです*2


*1 コンマの後ろで改行しないのは、例えば f(x,y) という式の途中で改行すると不格好だからです。[K89, p.223, p.237] には「句読点記号が、数式ではなく、文章として本文に属する場合は、$ の外側に書くようにする。」「その後ろで分割してもかまわないようなカンマは、初めから $$ の間に書くべきではない。」とありますが、p.238 には \allowbreak でベクトルの途中の改行を許す例が出てくるので、ベクトルや n項組などの場合は改行も許容される、ということでしょう…。
*2 上位2桁はそれぞれクラス7、ファミリー1を表し、結果的には「英字(変数)と同じフォントの文字コード2Dの文字」が選択される。詳しくは[K89, pp.212−213]を参照。

添付ファイル: file17.png 953件 [詳細]