Tips/CD-R の変更点

追加された行はこの色です。
削除された行はこの色です。
Tips/CD-R へ行く。
卒論の最終提出等ではCD-Rを作って提出することになりますが、注意しないとMacでしか読めないCD-Rを作ってしまうことがあります。

* Mac OS XでCD-Rを焼く方法． [#sec6309d]

「ディスクユーティリティ」（アプリケーション > ユーティリティ）を使う，というのが普通の答えですが，そのままではMacでしか読めないCD-R/CD-RWになってしまい，他のOSのユーザに顰蹙を買います
（というか「このCD-Rは読めません」と言って突き返される）((これはディスクユーティリティの設計が悪いと思いますが．))． 

他のOSのユーザの顰蹙を買わないようにするには，まず ISO 9660 イメージというものを作って，それをディスクユーティリティ等でCD-Rに焼く，という手順を取る必要があります．

**ISOイメージの作り方 [#g98512bb]
ISO 9660イメージを作るツールとしては mkisofs などが有名ですが，OS Xにはhdiutilというコマンドが予め用意されていて，これでISO 9660イメージを作ることができます．手順は以下の通り．

+適当な新しいフォルダを作って，CD-Rに焼きたいファイルをその中にコピーする（ファイル名やフォルダ名は英文字にしておいたほうが無難．勇気のある人は日本語で試してください）．
+ターミナルで以下のコマンドを実行（フォルダmyfolderのISOイメージをhoge.isoという名前のファイルに出力）．
 % hdiutil makehybrid myfolder -o hoge.iso -iso -joliet
+ディスクユーティリティを起動し，hoge.isoを選択((hoge.isoがホームディレクトリにある場合は，ウィンドウ左部に予め表示されることもある．表示されない場合は「ファイル > ディスクイメージを開く」で選択．))して「ディスクを作成」を選択((焼くのもhdiutilで出来るはずだけど，失敗したらつまらないので，ディスクユーティリティが使えるところは使ったほうがよいかと．))．

**補足 [#g2eb905f]
ディスクユーティリティの「ファイル > 新規 > フォルダからのディスクイメージ」で，「イメージフォーマット」に「DVD/CDマスター」を選ぶと，拡張子が .cdr のファイルが作成される．しかし，これをCD-Rに焼いても，やはりMacでしか読めないCD-Rになってしまう．

「DVD/CDマスター」は「DVD-ROMやCD-ROMに書くべきビット列をそのまま格納したファイル」といった意味．従って，他のOS機に接続されたCD-R装置でも書き込むことができる．しかし，そのDVD/CDマスターに格納されているファイルシステム（ファイル名・ファイル本体・フォルダ階層等を決まった規則で格納したもの）が何であるかはわからない．実際，ディスクユーティリティで作成したDVD/CDマスターのファイルシステムはHFS（Apple独自のファイルシステム）であり，通常，HFSのCD-ROMは他のOSでは読めない．

上述の「ISO 9660イメージ」は正確には「ISO 9660ファイルシステムを中身とするCDマスター」という意味．ファイルシステムがISO 9660なら，多くのOSが対応している．

なお，純粋なISO 9660はファイル名の長さやファイル名に使える文字種の制限が強いので，拡張を施したファイルシステムもよく用いられる．JolietはISO 9660互換ファイルシステムの一つで，WindowsのCD-ROM用ファイルシステムとしてよく知られている．