研究で成果を残したい!
大学院へ進学した理由は、研究で成果を残したいという思いが強くあったからです。私が所属している濱村研究室は、論文投稿や学会発表を積極的に行っている研究室です。そんな濱村研究室で研究を進める中で、私も研究成果を残したいと思うようになりました。そのためには、学部の4年間だけでは足りないと感じ、大学院に進学しました。高知工科大学の大学院を選んだ一番の理由は先生と学生の近さです。濱村先生は、親身になって相談に乗ってくださったり、助言をくださったりします。経験豊富な先生と研究の話をすることで自分が気づけなかった新しい発見や考え方があり、勉強になります。研究が行き詰まることもあるますが、突破したしたときは本当に嬉しく達成感もありますし、先生も一緒になって喜んでくださいます。ほかにも、研究活動を行う環境や設備が整っていることから高知工科大学の大学院に進学しました。
今までにない「系列セット」を作り出す
私は通信などで用いられているZCZ系列セットと呼ばれる系列セットについて、学部4回生の頃から研究しています。従来の系列セットは、既存の系列セットを並べ替えたり論理関数を用いたりして生成していたため、数学的上限内でも生成できない系列数や系列長がありました。提案の生成アルゴリズムでは、数学的上限内であれば系列数や系列長を自由に選択して実数値系列セットを生成できます。私が提案した生成アルゴリズムは、ZCZ系列セットの生成のみならず様々な系列セットの生成に応用できます。また、提案アルゴリズムの応用で、今までにない新しい特性を持つ新系列セットの生成が容易となり、この特性を利用した新しい通信方式の提案も可能だと考えられます。系列セットの発展は、通信や様々な工学的分野での発展に貢献できると考えています。
自らのマネジメントが必要不可欠
学部の頃は1日の生活のベースが講義でしたが、大学院に進学すると研究がベースとなります。大学院では、1日の中で自分が何をして、どのように過ごすか自分自身でマネジメントする必要があります。私は大学院に進学してから、その日1日の「することリスト」を作り自らをマネジメントしてきました。また、進学してからは研究室の先生と話す機会が多くなったように思います。例えば、研究成果を共有したり、意見交換したり、助言をいただいたりする機会が多くなりました。その中で、研究成果を外で発表するという意識も強くなってきたように思います。進学することで、研究に専念できるようになりましたし、さらには、論理的に物事を考える力が身についてきたようにも思います。