自分に自信をつけるために
私が大学院に進学した理由は、自分に自信をつけたいと考えたからです。大学院でより高度な専門的な知識を身につけたり研究に打ち込んだりすることで、ものごとの捉え方・考え方が柔軟になり、自信をつけることができるのではないかと考え、進学しました。ほかにも、進学することで就職する際の選択肢が広がったり、課外活動などに携わって視野を広げることもできるため、様々な環境で自分磨きをすることができるのではないかと考えました。私は学部3年生のころから、島村研究室で日々研究や勉学などの学生生活に励んできました。島村先生のもとであればフットワークの軽いまま、より専門知識を深めながら研究に打ち込めると考えて、高知工科大学の大学院に進学することを決意しました。
効率のよい、最適なコミュニケーションを
私は次世代の基本コミュニケーションサービスとして期待されているRCS(Rich Communication Services)の中で定義されている「Presence Service」に注目した研究を行っています。Presence Serviceとは通信したい相手の現在の状態を通知するサービスのことです。身近な例としてはSkypeのオンライン・オフラインなどがあります。しかしこのPresence Serviceは、サービスとしては具体化されておらず、かつPresence情報の更新は手動で行うことが前提となっています。そこで私の研究では、Presence情報の自動取得を目標としています。具体的には端末によって利用者の現在の状態を取得し、その状態を相手に知らせることで、RCSの各サービスのうちどの通信手段が最適であるかを選ぶことができます。最適な手段を選ぶことで、従来のコミュニケーションで手間がかかっていた部分を省くことができ、最適なコミュニケーションを実現することができます。
学部時代の研究をより確かなものに
高知工科大学の大学院に入学して良かった点は、研究を継続して行えること、対人スキルやコミュニケーション能力を身につけることができたことです。研究を学部から引き続き行えるので、研究を発展させることができ、よりその分野に特化した知識を得ることができます。また研究に継続して取り組むことで論理的思考力も磨かれ、常にものごとに対してしっかりとした考えを持てるようになります。対人スキルやコミュニケーション能力は、学会への参加や、TAで磨かれました。相手の気持ちを考えながら、伝わりやすい話し方を常に意識することができるようになりました。高知工科大学はまわりが自然に囲まれているので、リラックスしながら作業を行えることも、高知工科大学の大学院に入学して良かった点だと思っています。