好きなだけ、好きなパソコンに向かえる!
私が高校生当時、高知工科大学を選んだ理由は、高知県に私の母の実家があり、他の知らない県に行くよりは、知っているところに行ったほうがいいかなと感じたから…といったものでした。いざ入学してみると、もちろん情報学群ですから、高校時代のように長時間パソコンを触っていても怒られることはありませんし(笑)、思う存分自分の好きなパソコンに向かえるようになりました。もちろんそれと同時に、情報学群ならではの大変さもありましたけどね。3年次の情報学群実験第3C/4Cでは、毎週レポートを書かなければいけないですし、チームになって同じ課題に取り組むので、人間関係も大切にしなければならず、苦労することもありました。そういう意味も含めて、実験は思い出に残っています。今となっては笑い話なんですが(笑)
「大学の講義だけでは見えないこと」もある
3年生の2学期以降から、TEReCo4というプロジェクトのお手伝いでDNSのサーバを立てて、実験をしています。話を聞くだけでなく、実際に自分で体験しないとわからないことをたくさん学ぶことができました。 このプロジェクトに参加して、さまざまな人たちに出会いました。その人達と関わっていくことで、大学院進学という、自分にはなかった将来の選択肢があるということを知ることができました。また、大学の講義を受けているだけでは見えてこないことがある、ということもわかりました。実験環境とはいえ、実際にサーバを立てる上では、各大学それぞれの組織にそれぞれのネットワークポリシーがあるわけですから、それを考慮しなければならないのです。このように、DNSサーバをただ立てるだけではなく、ネットワーク構成を考慮しながら進めていかなければならないということも学びました。
「多様な価値観がある中で協力しあう」ということ
KUTの情報学群のよいところは、ネットワーク機器に直接触れられるところだと思います。サーバは自分で立てようと思えば、家でだっていくらでも立てられますが、ルータやスイッチなどのネットワーク機器は、機会がなければなかなか触れることができませんから、授業でそのような機会を与えられるところがよいところだと思っています。私がKUTの情報学群に入学して学んだことは、座学で得る知識ももちろんですが、「人それぞれ多様な価値観がある」ということです。KUTの情報学群では、講義や研究室活動などでも、チームとなって行動することが多々あり、さまざまな人と関わる機会が多くあります。そして、それぞれの異なる価値観を認め合ったり、時には妥協することがありながらも、協力して共同作業をすることができるのだということを知りました。これからも、単なる座学だけではなく、実践を含めて学んでいきたいと思います。