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2020.1.30

令和元年度ソフトウェア工学演習成果発表会が行われました。


 本学群3年次開講講義の一つである「ソフトウェア工学演習」の成果発表会が1月30日に本学講堂で行われました。当日は全14チームが約4ヶ月かけて制作したシステムの成果発表・振り返りを行いました。
 この講義はソフトウェア開発の擬似体験を通して開発の基礎知識と実践的な技術用法を身に付けることを目的としています。学生は無作為に組まれたチームに分かれ、架空の依頼先にシステムの提案を行います。単にプログラムを書くだけでなく、システムの企画、設計書の作成、テスト・運用についても行う実践的な内容になっています。テーマは自由ですが、今年度は、学外の組織あるいは地域の人々の課題を解決するシステムであること、複数の計算機(サーバ、PC、携帯電話等)とデータベースを用いることという条件が課せられました。
 成果発表会では、1分半の全体への発表と各チームのブースでのポスター掲示が行われました。各チーム、開発の背景やシステムの概要、特徴について話し、ポスターセッションではデモンストレーションも行われました。

 制作されたシステムは、組織の業務効率化を支援するシステム、マッチングシステム、社会的な課題である食品ロスを減らすシステムや防災に関するシステム、またポジティブな言葉を返してくれるといったユニークなシステムまで多岐にわたっていました。開発にあたっては、実用性を高めるため実際に外部の人から意見をもらった、緊急性が高いため通信できない環境でも使えるようにした、安心して利用できるようセキュリティ面を意識したなど各グループ特徴や工夫した点が見られました。

 講義を受けた4ヶ月間について学生からは、ソフトウェア開発に関する知識の理解が深まったといった声がありました。一方でチームの方向性をまとめるのに苦労した、負担が偏らないよう役割分担するのが難しかったといったなどチーム開発での技術面以外のコミュニケーションやマネジメントの大切さを指摘する意見もありました。さらに、自分の関わりたい工程について考えるきっかけになったという意見もありました。

 発表会には毎年、企業の方や他大学の先生方をゲストとして招いており、学生たちのさらなる成長につながるコメントをいただきました。