◎『初等代数学 講義ノート』配布
◎ 講義進行予定表のコピー配布
“履修上の注意”をよく読んでおくこと!
§1 はじめに
[A]初等代数学で何を学ぶか
[B]代数方程式
[E]抽象代数学
【今日の Quiz】 講義ノート p.3 の[D]イカ・タコ・ヒトデ算
「イカとタコとヒトデが全部で12匹いる。足の数は総計で87本である。イカとタコとヒトデはそれぞれ何匹ずついるか。」
[1] イカが x 匹,タコが y 匹,ヒトデが z 匹いるとすると,次の二つの方程式ができる。
x + y + z = 12
10x + 8y + 5z = 87
[2] 未知数が三つで方程式は二つしかない。ただし,これらの未知数は自然数であるという条件がつく。これが重要なポイントになる。
[3] まずこの二つの方程式から未知数 z を消去すれば
5x + 3y = 27
となる。よって,y を x で表すと次のようになる。
y = 9 - (5/3)x
y が自然数であるためには x は3の倍数であることが必要である。従って...
x = 3 のとき,y = 4 となり,このとき z = 5
x = 6 のとき,y = - 1 であり,これは解ではない。
同様に,x が6以上のときには y は負になるため,考えなくてよい。
[4] ということで『イカが3匹,タコが4匹,ヒトデが5匹』が答である。
[5](答はもう一つある...)x = 0 とすると y = 9, z = 3 となる。問題文からは「イカは0匹」という場合は除外されていないと考えられるので,『イカは0匹,タコが9匹,ヒトデが3匹』というのも立派な答であると考えてよいだろう。
[注意1] 『初等代数学講義ノート』では,自然数に0を含めている。p.8 参照。
[注意2] 与えられた問題の答は,常にひとつだけあると考えてはいけない。答は複数あるかもしれないし,答はないかもしれない。
[6](イカやタコは匹では数えない...)正式には,イカは杯または本で数える。タコの場合は匹または杯である。このように,ものを数えるときの特定の接尾語を助数詞という。一般には,大きな動物は1頭・2頭で数え,小さな動物の場合は1匹・2匹と数える。最近は,物品については何でも1つとか1個と数える傾向があるが,決まった助数詞を用いるのが正式である。「情報システム工学科の新入生は 95 匹だ」とか「この部屋には椅子が5枚ある」などという非常識な数え方はしないでしょうが ...。
それでは,次のものは何と数えるのが正式でしょう?(正解は第2回の講義のページ)
いす,ウサギ,牛,映画,階段,鏡,刀,議案,グラウンド,靴・靴下,ざるそば, しずく,銃,スーツ,机,手紙,テント,豆腐,のこぎり,バイオリン,俳句,花輪,飛行機,船,豆,論文,和歌