第13回(7月19日)の講義

-分割-


◎組合せ combination:n 個の異なる対象から,順序を考えないで一度に r 個を取ること。n 個の要素をもつ集合を考え,r 個の要素をもつ部分集合を考えることと同じ。場合の数は C(n, r) と表す。これは2項係数。

◎順序分割 ordered partition:集合の分割(partition; テキスト p.33,§2.8 参照)の特別な場合。分割されたそれぞれの部分集合の要素数は固定されており,かつ,分割における部分集合の順序を考慮する。場合の数は定理 8.6。この式は重複順列の場合と同じ。

[例 8.8]異なる9個のおもちゃを4人兄弟に分配する。長男には3個。他の兄弟には2個ずつ。
 計算は,9!/(3! 2! 2! 2!) = 7560 となる。
・順序分割としての解釈:おもちゃに 1 から 9 までの番号をつける。集合 {1, 2, ..., 9} の順序分割 ( {3-部分集合},{2-部分集合},{2-部分集合},{2-部分集合} ) を考えればよい。例えば,({1,2,5}, {4,8}, {3,9}, {6,7}) は,長男が 1 と 2 と 5 のおもちゃをもらい,次男が 4 と 8 をもらい,... ということになる。
・重複順列としての解釈:漢字“長”が3個,“次”が2個,“三”が2個,“四”が 2個ある。これら9個の漢字を並べる重複順列の数は,9!/(3! 2! 2! 2!) である。この場合,9個の漢字の先頭が“長”であれば,おもちゃ 1 は長男がもらったと解釈し,先頭が“三”であれば,おもちゃ 1 は三男がもらったと解釈する。同様に,k 番目の漢字が,おもちゃ k をもらった兄弟を示している。順序分割 ({1,2,5}, {4,8}, {3,9}, {6,7}) に対応する9個の漢字の並びは“長長三次長四四次三”である。

◎樹形図 tree diagram:順列や組合せで表現できない場合に,最後の手段としてこの樹形図を使う。


Last modified: Tue Jul 16 18:17:27 JST 2002