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同値関係
ディジタル信号処理論 演習問題 6
情報システム工学コース
2005年 6月27日
学籍番号 氏名
整数の集合
の任意の元
を正整数
で割った余りが等しいとき、``
と
は
を法として合同である'' といい、
と書く。
合同関係は同値関係である。 いま、
として以下の問に答えなさい。
(1)
上記合同関係による同値類を示しなさい。
(2)
同値類の間の2項関係として、加法、乗法を考え、その演算表を示しなさい。
(3)
剰余環
が零因子を持つことを示しなさい。
(1)
同値類はそれぞれ
となる。
(2)
加法、乗法の演算をそれぞれ
、
で表すと、加算表と乗算表はそれぞれ下のようになる。
0
1
2
3
0
0
1
2
3
1
1
2
3
0
2
2
3
0
1
3
3
0
1
2
0
1
2
3
0
0
0
0
0
1
0
1
2
3
2
0
2
0
2
3
0
3
2
1
(3)
とすると、代数系
は環を成し、剰余環という。 その零元は 0 である。
に対して、
の演算表より
となる。 よって、2 はこの剰余環の零因子である。
同値関係
零因子
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同値関係
FUKUMOTO Masahiro 平成17年7月21日