研究室紹介
「生命やヒトの知の仕組みの探り、知的システムへ応用する研究しています」
コンピュータはいつも正確な計算を高速に処理しています。でも、正確にデータを入力しないと答えは出ません。例えば、車の車庫入れを教えるのに、人間ならば、「少し右にハンドルをきって、そのままゆっくりバックしながら、半分くらい入ったらハンドルを戻す」というように指示を出しますが、コンピュータの場合、「ハンドルを右10度にきって、1.3m後退した後、ハンドルを0度に戻す」と指示しなければなりません。 人間のように、不完全な情報でもうまく処理しようというのが、ソフトコンピューティング(=柔らかい計算)の手法です。これらを使って、コンピュータを人間みたいに振る舞わせることを目指しています。 ソフトコンピューティングには、あいまいな情報を処理するための枠組みであるファジィ理論や、人間の脳神経細胞の仕組みを模倣したニューラルネットワーク、生命の進化の仕組みを応用した進化計算手法(遺伝的アルゴリズムなど)の他、免疫ネットワーク、自己組織化マップなどの連想記憶など、多くの手法があります。これらの手法の改良や、実問題への応用を目指しています。
研究室の活動風景